プロフィール

赤羽寛樹

Author:赤羽寛樹
誕生日:S47年3月17日
血液型:O型
生まれ:新潟県新潟市
性 別:男
「新潟市古町通五番町の着物屋『赤羽』の若旦那でございます。
着物の楽しさを広めるべく頑張りますのでよろしくおねがいします!」


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皆様、ご無沙汰しております。
11月に入り、日が落ちますと肌寒さを感じてしまいます。
皆様もくれぐれも体調を崩されないようお気をつけ下さい。

さて、先回のブログの続きとなります。
「着物はいつから高価な物になったのか?」
というご質問について、
「着物は昔から高かった。」
とお答えいたしました。
本日はもう少し詳細をご説明させていただきたいと思います。
皆様が着物と聞いて、最初に想像する物とは一体どんなものでしょう?
おそらく、「振袖」や「訪問着」のような友禅物、
またお洒落着がお好きな方であれば「結城紬」や「大島紬」といった伝統的な織物でしょうか。
また、「ゆかた」や、俗に「ニューきもの」と言われる、化繊に華やかな小紋柄をそめたプレタ着物を思い浮かべる方もいらっしゃる方も多いかもしれません。

質問の中では「高くなったのはなぜ?」という事ですので、
これは「昔は安かった物がなぜ高くなったのか?」
というご質問であると思います。
ですので、上記にあげた着物のうち、最初にあげた「友禅」や「結城紬」がなぜ高くなったのか?
という意味であれば、これはやはり
「昔も今も、友禅あるいは結城紬は高価な物、贅沢品であった。」
と言えます。

昔の日本人はみな着物だったから、大島紬や結城紬も安かった、あるいは安い物もあったのではないか?
とお思いかもしれませんね。
実際、江戸時代の町の様子を表した「浮世絵」を見ますと、華やかな衣装で着飾った花魁や、着物のお洒落の楽しむ女性たちの姿が描かれています。
しかし、これらの方々は、
俗に言うタニマチ(スポンサー)がいる立場、
あるいは、身分の高い奥様(セレブ)の方々の姿かと思います。

江戸時代は世界的にもまれな「ミラクルピース」といわれる時代、つまり200年以上、戦争の無い状態でした。
その平和な時代、経済力も向上し、それに伴って町人の、特に都市部の生活レベルは飛躍的に向上していきました。
その町人の中でもさらに裕福な方々(今で言う社長さんやセレブ)も現れてきました。また、農村のほうでも田畑の開墾がすすみ、農民の生活も向上、またそれを取りまとめた「大地主」という裕福層もいました。
つまり日本全体の生活レベルが上がった&安定していった時期といえます。

それともう一つ、忘れていけない事もあります。
それは
「昔の一般庶民の方々は自分で着物を作っていた。」
という事です。
これは「反物を着物に縫う(仕立てる)」、
というだけでなく「反物その物を織っていた。」という意味です。
つまり、糸作りからすべて手作りをして
「自分の普段着や作業着」にしていました。つまりそれは・・・、
「自分の着物を買う、という事は贅沢な事、あるいは特別な事」
だったという事です。

さらに、流通の発達や木綿の伝来&栽培技術の普及、といった事もありました。
(今現在、洋服も含めて皆様が一番なじみのあるであろう天然素材「木綿」の歴史は日本では意外に新しいのです。昔の庶民は麻や葛といった植物の繊維から糸をとりそれを布に織り上げていました。)

つまり、
「生活に余裕が出来て」⇒
「着物を買う人が次第に増え」⇒
「様々な需要に答えるために、手軽な物も流通し始め」⇒
「そんな中で、高い物も安い物も買われるようになった」

といえるかと思います。
ですので
当初の質問「なぜ、着物が高くなったのか?」
という質問の正確な答えは
「安い着物も高い着物もあったが、現在は高い着物しか残っていない(流通していない)」

という事となります。
もちろん、生産力の減退(作り手の減少)もすすみそれに伴って同じ種類の着物それ自体の値段があがった、という事も若干はありますが、

「今、高級品といわれる物は昔から高級品と言われた」
と言う事ですね。

ではなぜ
「安価な着物がなくなったのか?あるいは激減したのか?」
これは皆様もお分かりかと思いますが、
「着物を着る人口が減ったから=洋服を着る人が増えたから」
です。

という事で今回はここまで!
次回は
「なぜ、着物から洋服にかわったの?」
という質問についてお話したいと思います。

最後に今述べた事&これからアップする記事は資料等を調べた結果ももちろんありますが、若干推測の域を達していない場合もございます。
ご指摘点等ございましたらどうぞご遠慮なくこのブログまでお願いします!

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コメント

なるほど

とても勉強になりました。
青森に出張で行ってから、こぎん刺しにはまっていますが、こぎんについて書かれた本を読んでみると、最初は寒い土地で庶民に許された温かくない素材の着物を温かく、しかも丈夫にするために刺繍をするようになった、ということが書いてありました。でも、今は刺す人も少なくなり手間ひまかけないとできないから高くて当然なんですよね。
着物に興味があるけど、学生だから高いものには手が出ない、洗える着物っていくらくらいですか?と聞かれ、興味をもつのは良いことだ!と試しにネットで買ってみました。なんと3200円。3200円にしてはよくできていますが、安い人件費で海外で作られた、ということを思うとちょっと物悲しい気分にもなりました。それを作った人を商品の背景に感じてしまうからでしょうね。だからこそ、職人さんが手間ひまかけて作る着物の金額には、職人さんに対する敬意も含まれているんじゃないかな、と思いました。

コメントありがとうございました。

ぴくぴこさん、いつもありがとうございます!
現代では、インターネットオークションや古着販売など、新しい流通販売形式も現れ、きものも手軽に楽しめる様になりましたね。そこから少しでも着物をお召しになる方々が増えれば良いと思います。
職人さんにたいする敬意については私も同感です。
これは
「なぜ日本文化は着物なの?」
という質問についてお答えする時に、私が思うところを述べたいと思います。
こぎん刺し、頑張って下さいね!
作品できたら是非お見せ下さいませ!

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