プロフィール

Author:赤羽寛樹
誕生日:S47年3月17日
血液型:O型
生まれ:新潟県新潟市
性 別:男
「新潟市古町通五番町の着物屋『赤羽』の若旦那でございます。
着物の楽しさを広めるべく頑張りますのでよろしくおねがいします!」


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皆様、こんばんは。

さて、本日は
『きものの柄』シリーズの最終回(の予定)であります
『絵羽柄(えば・がら)』について解説します。

このシリーズの最初の日記にも書きましたが

絵羽柄とは

『仕立てあがった際に、前からみても、後ろからみても
柄が上下同じになるようになっていて(附下柄)、
尚且つ、背縫いや脇縫い等の縫い合せでも、
柄が繋がるように配置されている柄』


言葉でいうより写真で見た方がわかりやすいですよね。

これが絵羽柄のお着物です。



写真 2015-03-09 17 54 59


当店のレンタル婚礼衣装であります『京友禅引き振袖』
です。

絵羽柄は実は『文字通り』の意味で、

『「羽」の様に広げた際に、
  一枚の「絵」のように見える柄』

ということです。

逆に言えば
小紋柄が『同じ柄の繰り返し』なのに対して、
胸、裾、袖等すべて違う柄が染められていて
さながら『一枚の絵』のようになっている、
という訳です。

ですので・・・

写真 2015-03-09 17 58 41


袖付けや背縫いでも柄がつながる様に柄を染め、


写真 2015-03-09 17 58 55

着た際に最も目立つ部分である前身頃の下部
(=前方の帯の下から裾まで)では
柄がつながることはもちろん、場合によっては
刺繍等を加えて華やかさを加える場合もあります。

ですので、小紋柄や附下柄に比べて、
より一層華やかになり、
また、着た際には見る角度によって
『流れ』や『様々な表情』が出てきます。

ここまで書けばお分かりだと思いますが
つまりこういうことです。

着物全体が絵羽柄なのが『訪問着』、

裾だけに絵羽柄があるのが『留袖』、

そして非常に華やかま絵羽柄で
かつ長い袖にも柄が配置されているのが『振袖』、

ということですよね。


写真 2015-03-09 17 58 23


こちらは色留袖ですが
重厚感があって、尚且つ、格調高い
雰囲気です。

ちなみに絵羽柄は着物だけでなく
羽織や襦袢にも使われる場合もあります。
それがつまり『絵羽織』や『絵羽襦袢』、
というものです。

絵羽柄の見分け方は
繰り返しになりますが

『背縫いや脇縫い、衽付け、袖付けなど、
 縦に走る縫い目を渡って柄がつながっているか』

で判断できます。

以上、お分かりいただけましたでしょうか??

では、最後に、
着物の種類でいう『訪問着』と『附下』の違いについて。

この二つ、現在では仕立上がっている場合には
実はほとんど区別がつきません(笑)。

というのも、昨日ご紹介したこの写真、

写真 2015-03-08 15 35 55

附下の反物を、
実際に仕立てた際のイメージがわかるよう、
柄合わせをした写真なのです。

お気づきの方もいるかもしれませんが、
真ん中に走っている脇縫いにあたるところを渡って
柄がつながっています。

つまりこの『附下』を仕立てれば『絵羽柄』に
なるのです。

昔の附下は
『衿で柄がつながらない』とか
『八掛は共生地ではない』と言われましたが
正直最近は、衿で柄がつながったり、
あるいは『共八掛付き』の『附下』も決して珍しくありません。

なのでおそらくほとんどの着物屋さんでは

仕立てた際に絵羽柄になる着物で
反物で販売しているものを『附下』、

仕立てた際に絵羽柄になる着物で、
仮絵羽(すでに着物の形に仮縫いしてある物)で
販売しているものを『訪問着』

と区別しているだけだと思います。

ですので仕立上がった着物を見て判断する場合、
われわれ着物屋でも、

柄が少な目だな、と思ったら『附下っぽい』
いかにも豪華な感じだったら『これは訪問着!』

くらいにしか判別はつきません(笑)。

なので、あまり気にされなくてよいかと思います。

ちなみにこれは・・・

写真 2015-03-09 17 55 10


『ちょっと柄が控えめな訪問着?』

と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、

これは、もともとは『附下』、
つまり反物で販売していたのですが、、
その後に、より着用イメージが解りやすいようにと、
仮絵羽にした物です。

なので『附下から訪問着になった着物』なのです(苦笑)。

確かに絵羽状態で見た場合、
一見すると訪問着としては柄が少ないような気もしますが
実際に帯をしめてお召いただければ、無地場がぐっと減り、
前身頃には華やかな柄が絵羽柄で大きく描かれているので
十分に華やかなお着物になります。

ちなみに衿と身頃は柄はつながりませんが、
共生地の八掛はついています。

現代においては、附下と訪問着って実はあまり変わらない、
という事がお分かりいただけましたでしょうか??

※もともとの附下の歴史を知りたいかたはコチラをどうぞ。
  なぜ附下が『訪問着代わり』と言われるようになったか、
  その悲しい歴史がお分かり頂けます。


附下と訪問着では
『訪問着の方が格が上』とよく言われますが
これも正確ではないと私はおもっています。

あくまで『華やかか地味目か』の違いであって
いわゆるTPO的な格と、着物の華やかさは
必ずしも一致しないからです。


着物のTPOの格を決めるのは
『紋』と『どんな柄が描かれているか』ですので。

ただ、
盛大な結婚式等の華やかなお席なら『訪問着』、
お茶会や所謂『社交着』としてなら『附下』、
の方がより『マナー』に適している、というだけです。

そもそも『柄が華やかか控えめか』なんて
皆様のお好み&主観によっても違いますしね。

お持ちのお着物を自信をもって
お召いただければ幸いに存じます!



さぁ、以上で『きものの柄』シリーズも終了です。
読んでみたけど
やっぱり解らない、という方も多いかとおもいますが
そんな時はメールでもHPからでも
いつでもお問い合わせくださいませ。

私も久しぶりに着物について真面目に解説して、
ちょっとした復習となりました(笑)。

あす、最終的なまとめ、みたいなものでも
更に書いてみようかなぁ。。。
なんて考えてたりしています。

それでは、本日はここまで。
ありがとうございました!

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